ある日ちょうど仕事が早く終わり、事務所にいつもより早く帰ってきた

『共蔵っ 今日これからメシでもどうよ』

『あぁ…』

そんな風に佳寿と帰って来てた、ちょうどその時可憐が自転車で帰宅しようとしていた


『あっ、おつかれさまでした』

可憐が微笑みながら会釈し俺達の前を通り過ぎた…

『花園さん、お疲れッス』

佳寿が言うと可憐もまた微笑み返して去って行った


俺はその時佳寿にかなりの動揺と嫉妬を覚えた

『佳寿…今日はやめとくわ』

『そうか…じゃあ俺誰か誘いに行ってくるわ』

そう言い佳寿も去って行った


俺は夢中で走り出していた

当ても無く走っていた…

だが可憐の姿をもう見つける事は出来なかった

俺は可憐と話がしたかったのか?


一人うつむき事務所に帰りながら可憐の事を思い出していた

これじゃ駄目だ

心底焦った


俺はあいつが好きだ…でも可憐はどうなんだろうか?

はっきり俺は佳寿のように男前ではない…どちらかといえば3枚目の部類だ

普通にしていてモテた事が無い

だから面白い人でいかないと…きっとどうでもいいヤツになってしまう

可憐を思うと気が変になりそうだった

そんなある日可憐の歓迎会の話が舞い込んできた