俺が店につく頃には、もうすでに可憐は来ていた


『ごめん!待った?』

『全然…それよりも今日はありがとう』


『いいよ!気にすんなって、とりあえずビールでいいか?』

『うん。』


運ばれたビールを手に俺は可憐を見つめる…


『花園さんはいつから佳寿の事気にいってたの?何処が好きなん?』


俺は平静を装いながら必死だった


『優しそうだし…顔も私のタイプだからかなぁ、私の好きな歌手の人にソックリなんだよ!笑った顔とかびっくりするくらいに〜』


佳寿の事を語る可憐を俺は憎らしく思いグラスを握りしめた…


『そうかぁ〜…』

『でも花園さん、見てるだけなら何も始まらないよ!もっと積極的にいかないと!アイツともし何処かに行きたいなら自分で誘うくらいにいかないと駄目だよ!』

そして俺は可憐に自分の事も知って欲しく俺の過去を可憐に話しだす…