午後になり俺は用事で事務所に戻って来た


すると入口でバッタリ可憐と出くわした!


『あっ、おつかれ花園さん…』

俺は緊張の中、慌てて声をかけた


『お疲れ様です。』

可憐は優しい笑みで答えてくれる…

その笑顔を見ていて俺はどうしても、あれから可憐が佳寿とどうなったのかが、たまらなく知りたくなった


そして必死の気持ちを殺しながら俺は思い切って可憐にこう尋ねた


『花園さん?あれから佳寿とはどうなの?』


『えっ!?うん…まだ挨拶するだけでいっぱいいっぱいで…』


『そうかぁ〜佳寿の奴は昔から女には冷たいからなぁ…』


可憐は少し悲しそうな目で続けた

『私…メールとかもしたいと思うんだけどアドレスとかも知らないし…今は遠目で見てるだけでも幸せかなぁ〜て』


俺はそんな可憐を見て何故自分ではないのかと辛くなった…


『そんな臆病でどうすんの?佳寿みたいなタイプは積極的な子には弱いと思うよ
そうだ!今日仕事終わってから花園さんに時間あればこの間の定食屋で恋の相談聞くけど…どうする?』


俺はわざと可憐の味方の様に心強く答えた


可憐は嬉しそうにこう答えた

『ありがとう!行きます。』