バカだな、私・・・・
実年齢を知っても、やっぱり彼が欲しいという欲望を捨てることなんてできるはずがなかった。
会う前は会えるだけで胸がいっぱいで満足すると思っていた。
でも・・・・

スタッフと談笑しながら仕事をするシュラは、きっと学生服を着ていたら普通の青年に見えるのかな。

でも私にとっては全然普通には思えないし、私も彼の側で平常心でいられたことなんてない。
もやもやの原因はすべて彼だった。
言葉になんてできない。この気持ち。

でも・・・

どんな彼の表情を見ても、視線をあからさまにそらされても、彼が好き。
言葉表現が多様な日本語でも、日本語が得意な私でも言葉が見つからないよ。
それしか見つからなくて歯がゆい。
彼が欲しい・・・?

渦巻く気持ち。
螺旋のように行き場なく、終わりなく、続いていくこの気持ち。

何なんだよ・・・。

彼は始めての気持ちを、少しいらだちながら感じていた。