「おい、結羽!たるんでんぞ!
集中せんか、どアホ!」


監督に怒鳴られて、急いで起きあがる。


そうや。


集中せな。


「もう1回!はよう!」


うちがそう叫ぶと、
真木は余裕そうな顔をした。


「ええけど…。
 じゃあ、次も俺が勝ったら
俺の言うこと聞いてくれる?」


そんな条件余裕や。


次は絶対うちが勝つ。


「望むところや!」