「別にええけど」 うちは余裕かまして勝負に挑んだ。 絶対勝ってやる。 いや、勝てる。 そう思ったのに──── 『ドンっ!!!』 「一本!」 うちは気づくと、 畳の上に投げ倒されていた。 軽く投げられた。 この、うちが……? 「え?は?」 びっくりしすぎて言葉が出えへん。 この、うちが、 こんなひ弱そうな男にやられた…? んなアホな。 そんな事ある訳ない。 でも、あってしまった………