「やっぱり・・無理、ですよね。」

残念そうにまた顔をうつむかせる。

・・・・ん?

今・・まって。

少しだけ。

タイム。

みんなとは一回り小さい脳みそをフル回転させる。

・・やっぱり、睨まれた・・ッ

思い出すとまた寒気が戻ってくる。

怖っ

いっ行かなきゃどんなめにあわされるか・・わかんないけど・・・

「何ー?どーしたの?」

花音は目を輝かせ、拓馬って人は笑い転げている中・・

龍起だけ今の状況を分かってないみたいで。

KYの代表です!!といったような口ぶりを見せた。

「なっなんでもないッ!!いこっ!!零!!」

動揺しているのを隠すために、わざと大きい声で言う。

スタスタと何事もなかったように歩き始める零。

慌ててついていくあたし。

・・・なんかあたし、注目浴びてない・・?

そう視線を感じながらも、気の制だと思い込んでまた慌ててついていった。