「ちょっと拓馬~っ!?何私の未来にちょっかいかけてんのよっ!!!」

「うわっ花音が来た~っ!!」

花音の一言に、さっと手を引っ込める・・拓馬、と呼ばれた男。

口喧嘩を始める二人を、呆然と見ているあたしと龍起。

「・・・え?何?二人・・付き合ってんの・・?」

いわゆる夫婦喧嘩、ってやつですか?

あたしには絶対ありえないけど。

「違うからッ!!」「ちげーよッ!!」

見事なほどにはもる二つの声。

「ふーん。」

ひじをついて、ばかばかしい会話をしている二人を見ていると、耳元から声が聞こえた。