「・・何これ?」

「あー、俺が友達になった人全員に渡してんだよねー♪だからみくちんにもあげるー!」

人懐っこい笑顔で笑う。

「ありがと。てか、名前わかんないし。」

「えっひどっ!!さっき自己紹介したばっかじゃーん。」

唇を尖らせ、すねたように後ろを向く。

「覚えてない。じゃ、いーや。」

「嘘嘘嘘嘘ッ嘘だって!!名前は河野 龍起!!みんな龍ってよんでるけど・・なんでもいいから♪」

「じゃ、河野で。」

「まじかよッまさかの苗字!?」

口を大きく開け、目を見開く河野。

「だって、何でもいいって言ったじゃん。」

「たったしかに・・じゃ、やっぱ名前で呼んで!!なんか、よそよそしいしさッ!!!!」

「ふーん・・じゃ、龍起。」

「そそ♪そっちの方が落ち着くー!!」

またケラケラと笑い出した。

へんなの。

男と・・喋ってる。

一年前では・・絶対ありえなかったのに・・。

思いたくないけど・・

アイツのおかげ・・?