土曜日。

今日は特にやらなければいけない予定は入っていない。

相変わらず、未来には無視されていて。

目があっても、そらされるだけ。

べつに・・悲しいとか、いらついたなんかしない。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

「う~ん・・。」

リビングの全身鏡の前で、服を合わせて悩んでいる未来がいた。

「なーにしてんの?」

あごを未来の肩にのせると、ビクッと縦にゆれた。

「なっなんでも・・っ!!」

「へー、今日は返事するんだ。」

意地悪っぽく言うと、‘しまった!!‘といったような顔をし、両手で口をふさぐ。

「~~っッ!!」

何も言い返せれる言葉もないらしく、悔しそうに手から落ちた服を拾おうとする。

さっと足の上にあった白のスカートを取った。

「かッ返して!!」

わざと未来の届かないことろまで高く上げる。