母さんの顔から血の気が引いていく・・
 と思ったけど、

「あ、そう。
 お友達のままなの?
 付き合えば?」

 などという始末。

 この人、やっぱタフだった。

 コンコンと扉がノックされる。

『俺、帰ります。
 これ以上いても迷惑なるんで。
 翔、体大事にな』

「おぅ、気をつけてかえれよ」

「また遊びに来てねー」

『はい』

 階段を下りる音がする。

「じゃ、私も言ってくるわ」

「うん、行ってらっしゃい」

 バタン、と扉が閉まり1時間後に玄関の鍵がかけられた。



 あれ・・・?
 仮病だったはずなのに・・・
 ・・・頭痛い・・・・
 ボーっとする・・・・
 意識が・・・・・・




 ー・・・・飛んだ。