行きたい。
すごく行きたい。
だけど、流依と離れたくない。

そんな事を思う毎日が
続いた。


「久しぶりに俺の家
 来ねー?」

流依は最近ずっと忙しい
私に、声をかけてくれた。

「うん!行く。」

デートなんて出来る暇
なかった。
たぶん、流依は疲れてる
私を気にして、家にしてくれたんだと
思う。
家だったら、デートとまでは
呼ばないかもしれないけど
二人の時間を作ってくれた流依に
感謝してたんだよ?

「じゃあ明日、そのまま
 俺ん家、寄ろうなっ」

流依の顔を見てたら
ホッとする。
だけど、高校の事を
考えてしまう。
もっと二人で楽しい時間を
過ごしたいのに。