「あず、あず。」
名前を呼ばれて目が覚めた。
白い天井。
だけど、見たことがあるこの場所は
保健室。
そこまで、たいした事じゃなかったんだ。

「千紗ちゃんは?」

隣で私の名前を呼んでくれていた
流依に、真っ先に聞いた。

「ん。大丈夫」
「良かった。」

ホッとした。

「俺のせいで、わりぃ。
 大丈夫か?」
「流依のせいじゃないよ。
 私は、大丈夫。」

責任を感じている流依。
心配させてごめんね?

「まだ、寝てろよ」

そう流依に言われて
ホッとしたのか
すぐに眠りについた。