それから数日間
同じような事が続いた。
話そうとしても、いつも
隣には千紗ちゃんがいて。
周りの皆も私と流依は
別れて、千紗ちゃんと
付き合っていると
思い始めた。

私はそんな二人をずっと見ていた。
流依の腕にベッタリと引っ付く
千紗ちゃん。
だけど、流依の顔は本当の
笑顔ではなかった。

どうして?
流依が私から離れて行ったのに
どうして、笑顔じゃないの?


昼休み
いつもなら、千紗ちゃんが
クラスにきて、流依と話す。
だけど、この日の昼休みは違った。

「行くぞ。」

流依が私の机の前にきて
そう言ってから
私の腕を掴み、走った。
何がなんだか分からずに
走った。
走っている間、流依も何も
言わなかった。

そして着いたのは屋上。

「わりぃ。」

流依はそう一言、言って
息を整えた。
私は、何も言わず流依から
話してくれるのを待った。

少ししてから流依は口を開いた。