私はギュっと目を瞑って
手に力を入れた。

「あず!手、あげてみぃ」

そう言うと流依は私の手を
握って上に上げた。
それと同時に私はソッと目を開けた。

「わっ!」

それは、私が大好きな空を飛ぶような
感覚。


隣に座って、手を握り上にあげる。
二人ではしゃいで…。
本当に流依と一緒にいたら
時間が過ぎるのが早いんだよ。


お化け屋敷
怖がる私の手をギュっと握って
お化けから私を守るように
歩いてくれた。
観覧車
ゆっくりゆっくり昇っていく
中で、頂上に来たときに淡いキス。
世界中が私達のために
あるみたいで…。
レーシングカー
小さな子ばっかりの中で
流依が運転する車で
一緒にはしゃいだ。
買い物
遊園地の中にあるお店で
おそろいのストラップを買った。
携帯に二人でつけあって…。
もう、これでずっと一緒だね。

何個もの乗り物に乗って
時間は気づけば夕方になっていた。