人と話したりするのも
あんまり得意じゃないし。
転校生なんて
適当に喋っとけばなんとかなりそう。

ガラガラー

先生が扉を開けると
皆が待ってました、と
言わんばかりに自分の席に座る。

いつもは先生が来ても
チャイムが鳴っても皆
たち歩いてるのに。

「あず、運命の出会いあるかもね!」

私の友達、梨乃が
小声で話しかけてくる。

「うるさいよ!」

梨乃はこのクラスにいる
雄大と付き合っている。
梨乃は私に恋をしてほしいみたい。


先生の後ろから入ってきたのは
髪の毛がほんのり茶色。
黒板に名前を書き始める彼。
顔はよく見えなかったけど。

 竹内 流依

名前はさわやかな感じだけど
名前負けしてるんじゃない??