「スウェーデン出たい人?」

評議がたずねる声で
勢いよく手を挙げた人が4人いた。

「雄大も出るの!?」
「おぅよっ」

そう。
勢いよく手を挙げた4人は
私、流依、梨乃、雄大
だった。
女子と男子は別々だから
女子にはクラスでも結構速い子と
私達と同じ陸上部の子が入ってくれて
結構、強いチームになった。

「じゃあ俺、でよっかなぁ」

クラスでもお笑い系担当の人が
ふざけて手を挙げた。

「分かりました。」

結局、人数が足りなくて
ふざけていた彼もチームに
入ることになってしまって…。
速いのかわからないけど…。

「ねぇ、流依、さっき
 手挙げてた森君って速いの?」

私が流依にこっそりたずねる。

「嫌、あいつめっちゃおせーよ」

流依は1位無理かもしれないと
苦笑いを浮かべていた。