帰り道
流依が応援席から降りてきて
一緒に帰ることになった。

「めっちゃ跳べてたじゃん。
 2位おめでと」

流依に褒められて赤くなる
私の顔。
頑張ってよかったーって思えた。

「ありがと」
「ぅん。」

それから会話がとまって
沈黙。したかのように
思ったとき流依が口を開いた。

「あのさ、付き合わん?」
「うん…。??」

うん。
うん…??
付き合うって…??
付き合うって!!

「俺さ、あずに一目ぼれした。
 付き合ってほしい」

流依は立ち止まって真剣な顔で
私に言った。

「うん。私も好き。」

大きな川から水の音が
小さく聞こえて
桜が綺麗に咲いてて
ピンクに染まったこの道で。

流依が告白してくれて
私たちの付き合いは始まったんだよ?