「何が違うんですか?」


「貴様、よく俺様を抱きやがっ…」


「あの…重いんで、どいてもらいます?」


「あ、わりぃ。」


男の人はすぐに上から、降りて床に立った。



私は体をおこし、手で目を擦った。




「それよりお前、何でここに居ん…」


「今何時ですか?」


「あ?何時だ、梓」


「んー…、8時30分ですよ」


「じゃあそろそろ職員室行かなきゃ」


私は、髪を整えながらベッドから立った。



「つーかなんで女子が“ここに”居んの?」


赤髪の若干私と同じくらいの、どちらかと言えば可愛い男の人が聞いてきた。


「何で“ここに”を強調するんですか?」


「あはは。質問を質問で、返されたー」


赤髪の人が二人の男の人に笑いながら言った。


何がおかしんだろ…
取り敢えず私も、笑っとこう!



「あはは」


「お前アレだろ?俺達目当てで、“ここまで”乗り込んで来たんだろ?」


さっきから俺様ぶっている人、私が抱きついた人=黒髪に金メッシュの人が言った。



「別に会いたいとかそー言うんじゃなくて、ただ単に、眠くなったから来ただけですよ?」



「そんな理由で来たんですか?」


藍色の髪の、眼鏡をかけた男の人が言った。