「ま、色々と気を付けろよ」

……


「色々、とは?」


「だから……あっちの面とか、こっちの面とか…色々」


「あっちの面とか、こっちの面とか?」


何だ、それは!?

あっちこっち、て…
どっちだよ!?



「と、取り敢えず…眼鏡外さなければ大丈夫…だと思う」

「めっ…眼鏡!?」


ですかー…

また新たなキーワードが…!


「ハァ……それと、その学園の王子?て奴とも、あまり近付くなよ。以上!俺風呂入ってくる」


利宇は立ち上がり、食器を置いてから、風呂場に向かった。



……も、もしかして利宇…


私の心配してくれてるのかなぁ…?



「クゥ〜…!」


我が弟ながら…




「利宇……大好きーー!!!!」


「なっ、何叫んでんだよ馬鹿!」


お風呂場から照れてる利宇の声が聞こえる…



「もぉ!照れちゃって♪」

「照れてねーよ!うるせーから静かにしろっ!」


「はいはーい!」


私はルンルンしながら、食器を置いて、部屋へ向かった。



―ガチャ

―モフッ



ドアを開けた瞬間、私はべッとへ飛び付いた



「今日は色々あったなぁ〜」


私は今一度、今日あった事を一つずつ思い出した。




「ん〜……―――スー…」


私はゆっくり瞼を閉じて、眠りについた。