あ!ほんとだ!

私が保健室で会った、えーと……

十我君に、一宮君に川野君?



「本当だ…、実物拝めるなんて、運が良いね莉久」


「何で私!?てゆーか運が良いの!?」


おみくじ的な?



「あら、こっち見たわよ」
「んー?」


登子ちゃんが見てる方を、また見てみる


確かに…


「見てますね」

「莉久に気があるんじゃない?」


「何言ってんの、和泉ちゃん」

私は呆れた顔で言った。

あの三人は“学園の王子”なんでしょ?

私の姿はあくまで、“真面目ちゃん”
なんだから…!



「私とあの三人じゃ、住む世界が違うんだよ!…家柄的にも、多分…」


「ふーん、どうだか?」


和泉ちゃんは、ニヤニヤした顔で見てくる


なら、私だって言ってやろーじゃないか!


「そーゆう和泉ちゃんだって、あの三人の中で気になる人でも居るんじゃない?」


私は胸を張って、言い切った。


どうだ!