和泉ちゃんが言い終わると同時に、昼休みの終わりのチャイムが鳴った。



「そろそろ戻るね」


和泉ちゃんはガタンと音を鳴らして、椅子から立った


「あっ、お弁当ありがとう!」

私は急いで、お弁当箱を片付けて返した。


「どういたしまして、こっちこそ色々話せて楽しかったわ、ありがと」


和泉ちゃんは優しく微笑んだ。


「和泉ちゃんの席って何処?」


「廊下側の一番前よ」


うわぁ…、全くの正反対だな…


「また来なさいよ、和泉」

「そうする。じゃ」


和泉ちゃんは、ヒラヒラと手を振り、自分の席へと戻って行った。





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私はその後の五時間目の授業を


ひたすら頑張ったのだった。