「もぉ…、冗談だってば…」
私は頭を両手で、撫でた。
痛いな、全く!
「…ぷ。莉久って面白いのね、全然真面目には見えない」
「何となく傷付くよ…和泉ちゃん?私にだって、真面目な時ぐらい、ありますよーだ!」
「それはそうね。…それより、莉久は朝…何処に居たの?」
なぬ…?
朝…?
「んー…保健室で、寝てた!」
「どっちの保健室?」
「どっちのって…下駄箱をを抜けた右側の方!」
「和泉…、右側の方って…」
「そう、“男子ゾーン”ね」
「一応教えといたら?」
「勿論そのつもり」
あの〜…登子ちゃん?和泉ちゃん?
勝手に話を進められても、全然分からないよ…?
私は取り敢えず、卵焼きを口の中に入れるのであった…。
「まぁ、委員長だから元々教えるつもりだったんだけど…、聞いてね?」
「?うん」
「この学校に来て、疑問に思った事、ない?」
疑問に思った事…と言えば
「下駄箱に“女子”“男子”ってわけられたり、その先も“女子”“男子”ってわけられてたよ?」
「他には?」
「後は〜…そう!このクラス!何で、女子しか居ないの?確か、ここ共学だよね?」
そう言うと登子ちゃんが口を開いた。