そんで俺は
十我 隼斗(トガハヤト)16。黒髪に金メッシュ、背は高くて、超イケメン!
こりゃまた女子にモテモテでねぇ、困るわー。
ちなみに俺達三人とも高一。
「いや…俺ってさ、超イケメンじゃん?告白の数とか半端ねーから困っちゃってさー」
「成る程……先程の女子の事、ですか?」
「あ〜そうそう、あいつ俺にトキメキもしなかっ……て、おい!何で分かった?」
「確かに…俺等目当てじゃないとか?じゃあ何で、男子ゾーンに居んだよって話だよな!」
「そうですよね…入学始めにルールは叩きつけられたはず。…もしかして!」
「何だよ、梓!何か分かったのか?」
「おい。俺を置いて、話を進めるな」
「知らないって事はもしかすると、“転校生”なのかもしれません!」
「「転校生?」」
俺と芯は一斉に同じ事を言った。
確かに、知らないって事は転校生しかないよな
でもよぉ…
普通ときめかないか?
この顔見たら…
「……ハァ…。」
変な奴。
□□□
俺はその後の授業中も、あの女ばかりを考えていた。