「でもまぁ、その様子じゃ何もされてないみたいだしね、良かったわ」
先生がニコリと笑うから、一応私も笑った。
ナニガナンダカゼンゼン、ワカンナイヨ!
廊下をしばらく歩いていると、先生はピタリと足を止めた。
「ここが笹原さんのクラスよ!私が呼んだら、入って来てね」
「は、はい。」
―ガラガラ
「起立、礼」
一人の生徒が言うと、皆が一斉に礼をした
「着席」
ガタガタと音を鳴らして、皆が椅子に座った。
「えーと皆さん、今日はこのクラスに転校生が来ています!」
先生がそう言うと一気にクラスがざわめき始めた
「笹原さん、入って下さい!」
えーと、入ればいいのかな?
―ガラガラ
私は教室の中に入って、教卓の前に立った。
……じょ、女子!?
私はポカーンと口を開け、呆然とする。
だって、共学のはずなのに…
教室には男女居るはずなのに…
……じょ
「女子しか居ない…!」
「何か言った?笹原さん」
「い、いえ…何でも!」
「そう?じゃあ、自己紹介して下さい」
私は混乱しながらも自己紹介を始めた