…………*



「将ちゃん!」
「んぁ?」
「映画見てなかったでしょ!!」
「………」


 映画も終わり、彼女も落ち着いたころ。
 彼女の開口一言めがコレ。


「どうなの!?」


 正直に見てませんでした、といえばもう一度流されるに決まっている。
 なかなか返事を返すことのできない彼に、彼女は今にも押し倒さんばかりにズイズイと身を寄せてくる。