「うぁ~ん、あめぇぇー。にくらしやにくらしやぁー!!」
「おまっ、天気に憎らしいって、どんだけだよ」
「真斗はおでかけいやですかっ!」



 いや、そんなに意気込んで言われることないと思うし。
 むしろ俺は。



「・・・正直、」



 彼の言葉の続きもきかず、



「ぬぅぅ!にくらしやにくらしや、真斗にくらしや!!」


 そんな事を彼の言葉にかぶせて呟いた。
 だから彼女は知らない。