ニヤニヤとしながら、彼女は彼に問いかける。

 そんな彼は、半ば図星のようですぐに頬を染めていた。



「ば! そんなんじゃねぇよ! しかも生でいうな!」
「そんな事ありそうですが?」
「とにかく降りろ!」
「えー、さとやん、朝のあいさつはー?」



 いまだ彼女は彼に乗っかったまま。
 彼の方は、いい加減視線が鬱陶しくなってきたらしい。