弱っている彼をさらに、後ろへと強く押し彼女は素早く二歩ほど下がった。



「おま、なんでそんな今日激しいんだよ!」
「いちるがわるいんです! 私は真面目に聞いてるのにちゃかして返すから!
せっかく、いちるの誕生日だから気遣ってあげようとおも、・・・・・・あああ! これは言わないつもりだったんです! 今の忘れてください、消してください!!」



 そういうと、彼女はくるりと振り返り隣の部屋へと逃げていった。

 そんな彼女を目で追いながら。