「おい。騒いでないで午後の授業の準備しとけよぉ」




ガラッとドアが開いて、先生が姿を現した。



『え~?センセ早くね?今イイトコロなのに・・・』と誰かがぼやく。


イイトコロって、アンタ

これは昼ドラじゃないっての!!






「なぁに言ってんだ。教材持ちに行ったついででちょっと早いがもうすぐ始まるぞ。」





呆れたような先生の声に午後の余鈴が被った。

・・・・ナイスタイミング!!!





ちぇーっとあからさまにガッカリした様子で散らばるクラスメイト達。






それにほっとした瞬間―――





「ふへ・・・?」





両手で挟まれた顔が優しく引かれて、



ちゅ





唇に柔らかいモノが押し当てられた。