「あんた…誰??」


間くんは理巧の所に行った。


「間だ。よろしく!!」


「間か………よろしく!!」


「お前、安斎のこと好きなのか??」

その質問に理巧は目を丸くした。

「い、いきなりすぎるでしょ………好きだよ。」


「…………モテるなぁ……安斎は………モテ期か???」


知るかーーーー!!!!



「そうかもね!!………那緒……帰ろ??迎えに来た。」


理巧が私の方に歩いてきた。


「え…………??…………あ、その…………私、葛西先輩…………」

「何であいつがいいの??」


「え…??」


「かっこいいから????強いから??」

「あ、おい!!止めろよ!!!!」


「分かんないよ!!!!!理由なんてないよ!!!!!!!!!」





「かっこいいからとか、強いからとか…………私、分かんないもん!!!!!!!好きなんだもん!!!!!葛西先輩が好きなの!!!!!!!!!!明日の理巧との試合でもし先輩が負けても、私…………先輩のこと好きって言う気持ちは絶対変わらない。だから、理巧のものにはならないよ…………」


理巧の目がだんだん光って潤んできた。


「…………俺の方が…………ずっと長いのに…………」


「え????」


「俺の方がずっと長くお前のこと好きなのにって言ってんだよ!!!」

「………………」

―ドキンッ―



…………いま、私……………





























「はぁー……………………」


「那緒ちゃん??どうしたの??元気ないね??」


「……………私、先輩のどこが好きなんだろうと考えてもわからないんです…………」


「…………好きになるのに理由なんて必要ないでしょ??俺だって、那緒ちゃんのどこが好きなのか分からないもん!!」


え!!!!!!!!???


なんか、ショック……………


「ま、頑張って来るね!!」





「…………」


もう、行っちゃうの…??


私は、先輩を引き留めたくなった

体は正直で無意識のうちに先輩の腕を掴んでいた。


「那緒ちゃん??」


「先輩!!」


「何??」


「私、理由は分かりませんが、先輩のこと……………………好きです!!!!!!」


「ん。分かってる!!」



そう答えて先輩は試合に行ってしまった。


私、何いってるんだろ…………




………………―


「…勝者…………………」


―ゴクリ―


私は息を飲んだ。


「…………………………葛西光!!」

葛西先輩が…………勝った……!!

先輩は床に倒れている理巧に手をさしのべた。


でも、理巧は葛西先輩の手を無視して一人で立ち上がった。


「お前………いつか絶対に負かす」

「いいよ??でも、那緒ちゃんは絶対に渡さないから………」


「絶対、奪う!!!!!!!!!」


先輩と理巧はにらみ合っている


「光!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


その時、部長らしき人の声が聞こえた。


「げ!!!!部長…………」





「お前ーーーー!!!!勝負はだれの為だ!!!!!!?」


部長が先輩の胸ぐらを掴んだ。


「……………じ、自分……………」

「嘘つけ!!!!!!!那緒だろ?????」


「………………」


先輩は何も言わずに頷いた。


「はぁ………………」


「な、なんですか…??」


「薄々勘づいてはいたが………」