―7月3日
今日は雲が出ていて、快晴!ってわけでもなかった。
雲1つでてるだけなのに、気分が曇る私ってなんなんだろう…。
青空に依存してるのかな?(笑)
-コンコン…
ドアのノック音が聞こえる。
「どうぞ」
「体調どう?」
「大丈夫です」
私にいつも優しくしてくれる看護婦さんが入ってきた。
「雫ちゃん、お父さんからプレゼントが届いてたわよ」
「本当ですか!?」
「うん、はい!」
「可愛い!これ、お父さんが?」
「そうよ、可愛い包みよね~」
笑いながら看護婦さんは言った。
プレゼントは、クリーム色の箱にドット柄のピンクのリボンが可愛く、内容は…。
「わぁ!綺麗!」
中にはトルマリンのネックレスと手紙、そして写真が入っていた。
「私、一生大事にする!」
お母さんは昔から実用性を重視して物を買う人だったが、お父さんは正反対で、ロマンチックというか(笑)、綺麗で一生残る物を買ってくれたりしていて、今もそれが変わらない。
まず手紙を読んだ。