私は全てを聞いた。
まだ理解できてないけど。
どうやら私には双子という存在がいたらしい。
というか現在、存在してるけど。
双子の妹とは、私はずっと別で暮らしていたらしい。
お母さんのお姉ちゃんが預かっているから当然、苗字も違う。
預かる…というより、もうお姉ちゃんの子になっている。
お母さんは私が生まれたとき、病気で精々育てられても1人だろうと医者に言われて後から生まれた妹を自分のお姉ちゃんに預けたらしい。
「それでな…名前が…」
私はゴクリと息をのんだ。
「平野実羽」
嘘でしょ…
なんで実羽ちゃんなの…?
聞き間違えたかな?
あの子が私の妹…