「ふぇっ!?ゆ、柚奈!!おはよ!どうしたの?」

「ちょ、どうしたのって何よぅ!今日テストだよ!?偏差値出るやつ!!」
蒼はそのことを忘れていた。
「ええええええええ!?!?わ、忘れてた…どうしよー…」
蒼が柚奈にすがりつくように言った。

「まぁいいんじゃない?蒼頭いいしさ♪」
「柚奈の方が頭いいですぅー!!お願い!勉強教えて!」
「今からは間に合わんでしょ…ww」

そんなこんなな会話をしているとあっという間に学校に着いた。

蒼と柚奈は志望校が同じだ。

柚奈はクラスで一位二位を争うくらい頭が良ろしい。

柚奈の学力ではその志望校に余裕で入れるレベルなのに対し、
蒼はギリギリである。

「ひぃぃぃ偏差値62いかないと高校落ちる…」
「大丈夫だって!!余裕じゃん?」
「それは柚奈だけだってばぁ~!!」

ガラッ。

教室のドアを開けると既に殆どの生徒が座っていて、
それぞれ試験勉強をしたり
本を読んだり
友達と雑談したり様々だった。







蒼は何故かこの風景が嫌いだ。