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気が付くと私は学校のグラウンドのそばの建物の段のようなところに腰かけていた。
ん?あれ?私寝たはずなのに・・・
どうやら夢らしい。
あたりを見回すと体育会のようなものをみんなでやっていた。
しかし先生も観客も親たちも誰もいない。いるのは生徒だけ。
しかし、生徒と言ってもうちの学校の生徒だけではなく、蒼の好きなアニメのキャラクターや、俳優さん、他中の友達など・・・様々だ。
しかも、ブロック長や生徒会が仕切るようなあの体育会ではなくブロックの中で話し合って種目を決めるというなんとも可笑しな設定だ。
《もう、the夢って感じ》
蒼の夢の中で夢の中の蒼がクスっと笑う。
種目はとてもたくさんあった。勿論夢の中なので体育会には絶対ないような種目もたくさんだった。
蒼は玉入れと騎馬戦などに参加した。
しかし、疲れたのだろうか(夢の中だから疲労感は感じてないけど)蒼はまたさっきの場所に座っていた。
すると、先程までそこには蒼しか居なかったはずなのに、斜め前位に、同年代と思わしきフードを被った少年が居た。