制服を着て階段を下りると、パンをトースターで焼き、バターといちごジャムを塗って食べた。

「がんばってね!」
という母の声に

「あぁ、うん。」
とだけ返し、家をでる。

《散々この高校受けるの反対してたくせに。どうせ落ちると思ってるんだろうね。》
そんなことを考えているとやっぱり苛々する。
苛々よくない、今日は本番なんだから!!
そう思えば思うほどテンションが下がり、
柚奈との待ち合わせのコンビニに着く前に、
もうやる気が失せていた。

コンビニに行くと、柚奈が既に待っていた。

「おはよう蒼っ!!!ついにこの日が来たねぇっ!」
柚奈は今日もハイテンションである。

「なんでそんなに元気でいられるんだ柚奈は…!」
「え?だってテンションあげていかないとやる気失せるじゃん?」
「そうだけど…。」
「ほらっ!元気ないよ!?元気出そうよぉ!」
柚奈は私がテンション低いのを分かってそうってくれてるんだったら優しい。