「輝ッ!!ありがとう♪」

輝は絶対にあたしを元気づけようとしてくれてる。
ってあたしにはわかってた。

でも、それが輝の優しさ。ってあたしも知ってるからあたしもあえて触れないし、逆に嬉しいって思う。

「あ~ー俺あと30分しか日本にいられない。」

突然ケータイ見ながら輝が言った。

「あと輝が日本にいられるのも30分かぁーッ。」

「なんだよ、悠奈。そんな、いきなりしんみりとしたこと言うなよー。俺までさみしくなるだろー。」

「ことの発端は輝でしょーッ!!
でも、本当に輝と離れ離れになるのは、あたしもさみしいもんッ!!嫌だもんッ!!ヒック…」

目からは涙が溢れていた。

今日は絶対に輝の前では泣かないで笑顔でいるって決めてたのに…。