「ご、ごめんッ…。」

どれくらいの時間がたったかわからないけれど、輝があたしから離れてそう言った。

あたしは輝が離れたとたんに、急にさみしくなった気がした…。

でもそれは輝も一緒…?
みたいで、すごくさみしそうな顔をしていた。

「全然いいよッ!!
あたし…
輝がいなくなっちゃうなんてさみしいよ…。」

「俺もだよ…。」

輝が本当にかなしそうな顔をするから、あたしはこのまま一緒にいたら泣いちゃいそうだった。

「じゃ、じゃあ明日空港まで見送りに行くからねッ!!」

あたしは自分の気持ちをたぶらかすように言った。

「うん…、わかった。」

「それじゃあまた明日ね♪
バイバイ。」

あたしは輝にそう言って輝の部屋を出て、階段を降りた。

「おじゃましましたー。」

キッチンにいた輝ママにもあいさつをしてあたしは輝の家を出た。