あたしは鞄を振り回している大嫌いな奴のほうへずんずん向かう。 「理奈ちゃん、今到着ー?」 あたしに気づいた雄大がばかにしているかのように言った。 カチン! 「鞄、持ってきてくれてどうもありがと!」 それだけ言って、雄大から鞄を奪い返すと自分の席に戻った。