「うっわあ、傷つくー。
それさ、俺の気持ち知ってて言ってんの?」





気持ち…?
なんだそれ。









「とにかく!あたしはあんたがうざいの!!こういうこともうやめてよね。」







一瞬、雄大の顔色が変わった…と思った。




でも、すぐ笑顔になる。





「やめねーよ!」



と言って、あたしの鞄を奪い取ると走って行ってしまった。









「ちょっと!?返してよ!!」


慌ててあたしは彼の後を追いかける。







さっき、顔色が変わったと思ったけど気のせいか…。





なんて頭の隅で考えながら。