「あたし、 好きなんかじゃないから。」 そう言って愛梨のほうを見ると真に受けていないようだった。 「うそ!」 案の定、思った通りに返される。 「あたしは あいつが嫌いなの。」 今日 何度目の“嫌い”なんだろう?