沙織の囁き声を和也は聞き取ったらしい。和也って耳がいいんだなあ……なんて関心してる場合じゃなくて、
「沙織に!? うっそー!?」
私がショックでうな垂れていたら、
「それはそうと沙織ちゃんって、聞いてたより可愛いじゃん?」
と和也は言った。
「そうかなあ」
可愛い、とまでは思えないけど、最近は沙織におしゃれのアドバイスをしてあげてるから、以前に比べればだいぶ女の子っぽくはなったと思う。
「いいよなあ。俺も弟か妹がほしかったよ」
和也には、お兄さんが一人いるだけらしい。
「そう? 私は逆に、姉か兄がほしかったな」
『あっ』
二人同時に声が出た。
私のは、もし私と和也が結婚したら、義理ではあるけど私に兄が出来、和也には妹が出来るわけで、ちょうどいいじゃん、の『あっ』だけど、和也の『あっ』は、何だったのかしら……
「沙織に!? うっそー!?」
私がショックでうな垂れていたら、
「それはそうと沙織ちゃんって、聞いてたより可愛いじゃん?」
と和也は言った。
「そうかなあ」
可愛い、とまでは思えないけど、最近は沙織におしゃれのアドバイスをしてあげてるから、以前に比べればだいぶ女の子っぽくはなったと思う。
「いいよなあ。俺も弟か妹がほしかったよ」
和也には、お兄さんが一人いるだけらしい。
「そう? 私は逆に、姉か兄がほしかったな」
『あっ』
二人同時に声が出た。
私のは、もし私と和也が結婚したら、義理ではあるけど私に兄が出来、和也には妹が出来るわけで、ちょうどいいじゃん、の『あっ』だけど、和也の『あっ』は、何だったのかしら……