「はじめまして、妹の沙織です」


 沙織はトレイからお茶を2つローテブーブルに置くと、和也に向かって自己紹介をした。


「やあ、はじめまして。沙織ちゃんは内の高校の1年なんだってね?」


「はい、1年3組です。実は中野先輩の事は知ってましたけど、こんなに近くで見るのは初めてです。ますます素敵なので、ドキドキしちゃいます」


「そんなあ……」


「至らないところの多い姉ですけど、どうぞよろしくお願いします」


「いや、こちらこそ」


 沙織の言葉に、普段ならすぐに突っ込むところだけど、まだ快感の余韻が残り、ボーッとしている私だった。