着替えと言っても、ピンクのTシャツを被り、白のショートパンツを履くだけだから、あっという間に終わった。


 元の位置に戻り、


「もう、いいわよ?」


 と言いながら、元通りに和也の横に、ただし隙間は開けずに腰掛けると、


「なんだ、早いな」


 と言って、和也は私の方を向いた。そして、


「そのポスターの男の名前ってさ……」


 と言ったところで、なぜか言葉が途切れてしまった。


 あれ、っと思って和也を見たら、彼の視線は斜め下45度の方向を指していた。

 要するに、私の脚を見ていた。


「あまえ、これって反則だろう……」


「はあ?」


「いやいや、もはや犯罪だよ」