すると和也はニコッと微笑んだので、私もニコッと微笑み返し、前に向き直って四つ目のボタンに指を掛けたのだけど……


 えっ?


「ちょっと、あっちを向いててよ!」


「ああ、わるい!」


 もう、和也ったら……


 もっと深い仲になれば、着替えを見られるのは何でもないんだろうけど、今はまだ、恥ずかしいでしょ?


 私は、和也の方を向き、彼がこっちを見ない事を確認しながら制服を脱いでいった。


 和也って、やっぱりマジメなんだなあ。まったくこっちを見なかったもん。チラリとも。

 ちょっとぐらい見せてあげてもいいのにさ。なんちゃって。