「おまえ、なんて声出してんだよ?」


 ハッ。私とした事が……!


「さっきからドアに向かって何かぶつぶつ言ってるし、どうかしたのか?」


「な、何でもない。そ、それよりどう? 私の部屋……」


「ああ。結構広いし、綺麗に整頓されてるよな? 意外に」


「意外に、は余計なんじゃない?」


 慌てて掃除したんだけどね。

 やっぱり鍵は掛けないでおこうっと……


 和也は私の部屋を見回して、「ふーん」なんて言っている。


 私も改めて見回してみた。和也に見られてまずい物なんて、ないよね?


「おまえって、こういう男が好きなの?」


 へ? オトコ!?