「ちょっとゆなー!? 遅いよーっ!!!」 廊下で響く奈南の声。 「あたしと遊びに来たんでしょ? 何でお兄ちゃんとイチャイチャしてんの!」 「イチャイチャなんて、してないよー!」 顔が熱くなる。 もう、やだ。 廉都も見てる…。 「はやく、あたしの部屋、 戻って来て!」