「瞬くん」

奈々に呼ばれ、はっとなってその赤い数字から目を逸らし、奈々の顔に焦点を合わせる。

奈々は僕に聞いた。

「矢野くんとどうしたらいいと思う?」

その質問にはとても答えられれない。黙っている僕を見て、奈々は苦笑いを浮かべ、違う問いかけをしてきた。