ふぅ、と息をつきあたしを振り返った優希。


あたしは気まずさから目を逸らし目線を泳がせていると、優希の手がそっとあたしの頬に触れた。


「俺のせいで悪かった」


顔をあげるとそこには苦々しい表情の優希がいて。


「俺、やっぱお前いないとだめだわ」


そう言いながら優希はあたしの手足を縛っている紐をほどいた。


「え・・・・・・?本気で言ってるの?」

優希の言っていることが信じられなくて聞き返すあたし。


「ったりめーだろ。こんなこと冗談で言うかよ」


「じゃあ・・・・・・なんで付き合ってるとき隠したりなんてしたの?一緒にも帰ってくれなかったし・・・・・・」