そんなとき、頭上から


「何してんの?」


という声が降ってきた。


いきなり降ってきた声にびっくりして顔を上げると、そこには複数の他校生が。


「あれー?泣いてんじゃん。どうしたのー?」


先ほど声をかけてきたであろう人物がまた声をかけてきた。


「いや、なんでもありません」


とりあえずあたしの中で危険だという考えが浮かび、ここから早く逃げ出そうと思い歩きだした。


しかし簡単には行かしてくれるはずもなく、あっさりと腕を捕まれた。